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「…え、あ…はぁ…;」
(まぁ、俺の中の『奴』のイメージと寸分違わない気がするし…まぁ…そうなんだろうと…思いますけど…。)
…はたして…ここで『はい。そうです』って言って良いのだろうか?
(なにか怪しすぎないか??
忘れてたけど、俺って追われてんだよな??
アイツだって女王様の命令破った訳だし…簡単に素性とか話したら…駄目なんじゃ「へぇー。やっぱりキミの連れは黒兎なんだぁ…。じゃぁ~キミが噂の……」
…………あー…
しまった────。
この人(猫)心読めるんだったぁーっ…駄目だ
おしまいだ…無理!
今度こそ死ぬ!!
「…っフニャ、キシャシャシャ!!!
ッフ、やだなぁ~
殺さないよぉーッッ!
それに心読めるってったって、全部わかるって事はないしねぇ~w
だから~キミの想いが聴きやすいのぉ~vV
かぁわぁいぃなぁ~
食べちゃうぞ~ッッvV」
有り得ない程機嫌良さげに俺の頭をグシャグシャと撫でながらギュウギュウと抱きついてくる美形。苦しい。
「Σ(じゃなくて!)えっ…じゃあ猫さんは女王様の刺客ではないんですか?;」
「……うー…ん。
そりゃどうかなぁ??
現にオレは黒兎がダイッ嫌いだし~。今回の事で更に殺したくなったし~。」
………?えー…それは…
「…猫さん…敵ですか?;」
俺は後ろに退った。いつでも逃げられるようにしておかなければ…。
「あ!あ!警戒しなぃでぇ!!大丈夫っ。キミの敵じゃないんだよぉアリトぉ!」
猫は手をヒラヒラさせながら「大丈夫だよぉ~」を連呼している。
………余計に怪しい!!;
「……ん?あれ…??
何で俺の名前知ってんの?」
「ん~??
この世界でキミを知らない人なんていなぁ~いよ☆
遅ればせながら自己紹介!オレの名前は、ビョウラ。よろすぃくね!アリトんv」
言葉が途切れるが先か後か、気付いた時にはホッペに軽いキスをされていた。
なんか あの黒兎といい
この猫といい
この世界ではキスが挨拶なのかもしれない。
アメリカンだな。
俺には どうも慣れそうにないので、海外旅行などは計画的に…いゃ、これ偏見か??;
とにかくキスっていうのは嫌いな相手とか敵にはしないものだろうから…
安心しても良いのだろうか?;
†to be continue…
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