第6章-二度目の指切り

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「ねぇえぇ~ アリトはどんな食べ物が好きぃ?? オレは~ 笹船作るの好き~ぃvV」 あれから3時間くらいは この森をさ迷っている。 その間、猫は俺の左半身にベッタリくっついて訳がわからん事をベラベラ話している。 「…あのさぁ…猫さ「ビョウラ!!ビョウラって呼んで!」 猫目をキラキラさせて俺が呼ぶのを急かす。 「………び、ビョウラ?; あのさぁ…この森って…RPGお約束の【なんかこの道さっき通った気がする現象】がある森だったりするわけかな??;」 だってさっきから同じ看板がある場所に戻ってくるんだもんよー。 「ん~??アァルピィ~ジェィ~ってなんかわかんないけど~。『この道さっき通った気がする』って思うのは当たり前だろうねぇ~。 アリトはさっきから同じ道通ってんだからさぁ~。」 …………Σはっ?!! 「な、なんで早く言ってくんないんだよ!!!;」 俺の3時間分消費したカロリーとか、その他もろもろを返せ!!!! 「ん~?? アリトはオレとず~っっと一緒にいたいから同じトコぐ~るぐ~る…してるんだと思ってたんだけどぉ… 違うの??「Σ違うだろ!!;」 思わず古典的なツッコミポーズを決めてしまった。 「むふぅ~ん じゃあ、そこの看板読んでみそ~」 そこの看板ってゆーのは さっきから戻ってきてしまう、この看板の事だろうか? ……え、でも…。 「………読むの?;」 「そ。読むの」 ………… これはぁ~ なんて言いますか~ 思い出す… 修学旅行の夜…旅館でやった…【王様ゲーム】。 ───────… 『3番の人~!好きな人の名前言う~(笑)』 『えーッッ!!マジかよ!』 『1番!隣の奴とキス!!』 『はぁ~~っ?!!!;』 『それ キッス キッス キッス キッス~♪……………………………………………懐かしい。 馬鹿な事したもんだ…とか、今になっては良い思い出だ。 そんなこんなで現実逃避していたわけだが、そろそろ時間稼ぎも厳しくなってまいりました。 はい。 声に出しませんけども 読みますよー… 看板の文字は… 『この森を出るには愛する人の誓いの言葉が必要です(笑)』 …なんだ? (笑) って…
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