第6章-二度目の指切り

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この世界のラベルやら看板やらは…イラッとくるのが多いな。 …なんだ?? なんだ この条件…??? 普通は、この森のボスとか倒したり…なんか剣とか秘宝とかアイテムとかで… 突破できるんじゃないのではないのだろうか?とか思ってしまったりしているのだけども… 「で?で??アリト~誓いの言葉とか言っちゃう???vV言っちゃおっか~????」 やめろ!! 俺の左腕を高速で振り回すな!!! 抜ける!抜けるって!! 「無理だから!無理!!;」 「んん~。 なんでなのさぁ~。 イイじゃん!減んないし」 減っても困るが…; 「愛する人の誓いの言葉…ねぇ…;」 愛という字を~ 思い出す時~ 家族の顔が先に浮かんきたぞ~♪……って、先にも後にも家族くらいしか… いないんでないかな…? あな切なや、高校3年生。 家族間(愛する人)の誓いの言葉っていったら… 『門限7時~』 『挨拶はきちんと~』 『帰るの遅くなる時は5時には事前に連絡を~』 とかか…? 少なくてもウチはそうだ。 それを叫べば良いのか?? たぶん違うってわかってるから、むざむざ恥じかかん為にも実践はしないがな。 『愛する人の誓いの言葉』これ、範囲広いなぁ…。 愛ってったって色々あんだろーが。 友愛.敬愛.情愛.親愛………熱愛 恋愛…;; …すみません。 愛とか語れる程、俺… 経験とか無いっス…(泣) 「なに悩んでるんですか? アリトは僕としっかり誓ったでしょ??」 「………そっかぁ… 誓ったか…俺ェ………………………ぇ?何を???;;」 不思議に思って横を向くと俺の右側にベッタリくっついている黒い物体。 「探してましたよアリト。3時間40分52秒ぶりです。寂しかったですか?」 ──────あー… 「あれぇ~?? ウサ公じゃあ~ん。 生きてたんだぁ~ なんで生きてんの~??? すんごく不愉快☆」 「おやぁ?奇遇ですね。 チェシャ家の放浪若君じゃないですか?噂ではあまりに無惨にのたれ死んだって聞いていたんですが…お元気そうで残念です」 なんか言いたい事とか聞きたい事とかあったんだけど……。 そんな事より 「あのさぁ…。 俺はさんで火花飛ばすの止めてくんないかな…;」
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