第6章-二度目の指切り

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「…どーしても?」 なにやらやけに つっかかるなぁ…; 「ビョウラ…なんか…そんなに嫌な事でも「あるよ!!!!!!大あり!」 猫はまたシャウトする。俺の左耳はそろそろ危ない。 「だって…!だって! 勝てる可能性なんてほとんどないし!!それに…………」 猫はそこまで巻くし上げるといきなりゴニョゴニョと言葉を濁らせる。しかも『可能性なんてほとんどない』と断言されてしまった。 あえて考えないようにしてたのに…(泣) 「…それに?」 「…それに……………………アリト。オレの事好きぃ?」 ………………………………………………………(Σはっ!!;) 意識が遠くに飛んでいた。 美形の上目使いには今度から気を付ける事にする! 直視するとなんでも『うん』って言ってしまいそうだ。 危なかった危なかった んで、改めて。 「今そんな事関係ないだろ!!!!」 「関係あるよぉー!」 なかなか猫は食い下がらない。 「アリト。オレの事好き?!好き?!!」 なんか余りにも必死で可愛…可哀想になってきた。 (まぁ、好きくらいね…言ってもね。減るもんじゃないし。ライクの好きね!) 「…嫌いよか好きなかんじではあるよ?//」 「Σあっ!アリト!!!;」 珍しく…いや、珍しくもないか? 兎が焦ったような声を出す。 「…え?どーしたんだよおま「んじゃ、契約ねっv」 ………は? 左の小指…。 (また指切り?) ────バチッ え─また──また このパターン??? 青い糸ぉ? また意識が飛ぶ。 でもさっきみたいな痛みは無かった。 ただ意識の隅で自分の小指に絡む青い糸の存在を確認するだけで精一杯だった。
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