第6章-二度目の指切り

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「…そもそも契約というのは、下僕が自らの王と見定めた方に己が【みこと】【うつわ】【えにし】【とき】を 其々捧げる。という誓いの儀式の事なんですよ。 因みに契約には4種類あって【血の契約】が自らの命を捧げ。 【涙の契約】が自らの身体を捧げ。 【弦の契約】自らの絆を捧げ。 【輪の契約】が…自らの世界を…。 まぁ、こんなかんじになっておりまして……一人が一生の間に契約できるのは心に決めた一人の為だけです。もしも、その契約を違える事があれば………」 やけに間が長い。 「違える事があれば?」 間に堪えきれず こちらから急かしてみる。すると逆方向から答えが返ってきた。 「わかんないんだってさ。伝説になってるだけだかんね~。 こんなもん。 それに実際に契約結ぶ奴は頭イカれてる~♪って話だし。 だれでも契約を結ぶ事ができるってわけでもないよ。限られた奴だけなんだよね。」 「へぇ─…」 ………Σじゃない!; 「お、お前ら! そんな大事なモンをなんで俺にしてんだよ?!おぉお、おい!! どーすんの コレ?!! なんか…あの… 契約破棄とかさ!! なんかあるよな?!! あるから あんな簡単に契約とかしてんだよな?!!!;」 俺は左右を交互に見て確認とってみたが 二人は呆けた顔をして首を横に振っていた。 「…お お前ら… どーすんだよ…これから」 いや、もう どうしようもないのかもしれないけど。 「どうするもなにも 僕はアリトについていくだけですから。貴方の御心のままに…我君」 からかうように兎が会釈した。 「オレはアリトが好きだから別に関係ないし。あとはどーでも良いし。勝手に決めちゃってお姫様w」 猫は俺の腕に頬をすりつけてニマニマしてる。 え─────っ それは…うぉーぅ! どうしたら… え…? え? え…… えぇえぇぇ…ぇえぇ?! 「アリト。普通は2人まで契約しちゃったら残り2人も集める所だけど、集めないでね?オレだけにしてね。兎は後で殺させてねw」 俺が混乱してるのを余所に猫は言いたい放題だ。 「そうですね。いくら願いが叶うといっても、あと2人も契約する必要なんてありませんよ。猫は後でといわず今消して良いですか?」
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