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「…そもそも契約というのは、下僕が自らの王と見定めた方に己が【みこと】【うつわ】【えにし】【とき】を
其々捧げる。という誓いの儀式の事なんですよ。
因みに契約には4種類あって【血の契約】が自らの命を捧げ。
【涙の契約】が自らの身体を捧げ。
【弦の契約】自らの絆を捧げ。
【輪の契約】が…自らの世界を…。
まぁ、こんなかんじになっておりまして……一人が一生の間に契約できるのは心に決めた一人の為だけです。もしも、その契約を違える事があれば………」
やけに間が長い。
「違える事があれば?」
間に堪えきれず
こちらから急かしてみる。すると逆方向から答えが返ってきた。
「わかんないんだってさ。伝説になってるだけだかんね~。
こんなもん。
それに実際に契約結ぶ奴は頭イカれてる~♪って話だし。
だれでも契約を結ぶ事ができるってわけでもないよ。限られた奴だけなんだよね。」
「へぇ─…」
………Σじゃない!;
「お、お前ら!
そんな大事なモンをなんで俺にしてんだよ?!おぉお、おい!!
どーすんの コレ?!!
なんか…あの…
契約破棄とかさ!!
なんかあるよな?!!
あるから あんな簡単に契約とかしてんだよな?!!!;」
俺は左右を交互に見て確認とってみたが
二人は呆けた顔をして首を横に振っていた。
「…お お前ら…
どーすんだよ…これから」
いや、もう
どうしようもないのかもしれないけど。
「どうするもなにも
僕はアリトについていくだけですから。貴方の御心のままに…我君」
からかうように兎が会釈した。
「オレはアリトが好きだから別に関係ないし。あとはどーでも良いし。勝手に決めちゃってお姫様w」
猫は俺の腕に頬をすりつけてニマニマしてる。
え─────っ
それは…うぉーぅ!
どうしたら…
え…? え? え……
えぇえぇぇ…ぇえぇ?!
「アリト。普通は2人まで契約しちゃったら残り2人も集める所だけど、集めないでね?オレだけにしてね。兎は後で殺させてねw」
俺が混乱してるのを余所に猫は言いたい放題だ。
「そうですね。いくら願いが叶うといっても、あと2人も契約する必要なんてありませんよ。猫は後でといわず今消して良いですか?」
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