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「ちょ、おまえら!
いい加減に──……
────え?
なんだって?
「──…願いが…かな…ぅの?」
反射的に両者を見ると兎は口を開けてそのまま時が止まったように固まり。
猫は怨めしそうに兎を睨んでいた。
「トリスタさん。
願いが叶うって…それ…四人集めて契約すれば…」
それは…
つまり…
そういう事なんでは
ないんですか?!!
「四人集めたら俺は殺されなくて済むし!周りだって安心!元の世界にだってもちろん帰れるし!もしできたら将来安定した職場に着く事も可能?!!あとあと部屋の間取り気に入らないから姉ちゃんと交換してほしいんだよね!!あと…!あと…!!……………ぁ//」
やって しまった。
だって 仕方ないじゃないか。
現実世界で「願いが叶う」って言われても信じないが、不思議な国ならOKそうじゃん。なら…ほら…多少興奮したって…我を失ったって………なぁ?///
ばつが悪くて顔を上げずらい俺に兎が少し遅れて言葉を発した。
「で、でもアリト!
そんなに簡単に契約なんてホイホイできないんですよ?!!ほら、さっき言ったでしょ?一生一回なんですって!;」
続けて猫も口を走らせる。
「契約できる人だって誰でも良い訳じゃないんだよ!ちゃんとデステニーが導いてくれる人じゃないと!」
ですてにぃ?
また 新しい単語だ。
っていうかコイツラ俺を止めようとしてるらしいけど、さっきから核心に近づいてない?
お前らボロ出すぎだ。
このまま芋弦式にベラベラ言ってくれると助かる。
では俺は芋が土から出やすいように手伝いましょう。
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