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虫垂炎(ちゅうすいえん、英語: appendicitis)
虫垂に炎症が起きている状態である。
虫垂とは右下腹部にある盲腸から出ている細長い器官である。
虫垂炎は俗に「盲腸炎」と呼ばれるが、これは昔、診断の遅れから、開腹手術をした時には既に虫垂が化膿や壊死を起こして盲腸に張り付いて、あたかも盲腸の疾患のように見える事があったためである。
《概念》
何らかの原因で虫垂が閉塞し、内部で細菌が増殖して感染を起こした状態である。
炎症が進行すると虫垂は壊死を起こして穿孔し、膿汁や腸液が腹腔内へ流れ出して腹膜炎を起こす。
重症化すると死に至ることもある。
《症状》
右下腹部痛がよく知られているが、典型的にはまず心窩部(みぞおち付近)に痛みが出て、時間の経過とともに右下腹部へと移動していくことが多い。
その他の主な症状としては、食思不振、嘔気、発熱などがある。
《虫垂切除術》
古典的には右下腹部に数cmの切開を入れ、その小さいキズから虫垂を引っ張り出して切除する手術である。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』から抜粋
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