9.11 予兆

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9.11 予兆

  2001年9月11日(火)。 既に残業という概念は取っ払われて夜な夜な馬車馬のように働き続ける毎日。 そんな中で前日の仕事はとりわけ大変だった。 だが、あまり寝てないはずなのに、その日は妙に朝早く目が覚めてしまった。 早起きは三文の得って言うけれど、今日は何かイイコトあるのかなぁ? 微かな希望が脳裏によぎる。 …イイコトって何だ? 繰り返しどこまで続くのか先が見えない仕事。 未だ仕事の中に楽しさを見い出せないままでいる自分。 冷静に思えば昨日たまった仕事が大量にある…。 残暑の中、いつもより少し早い時間に家を出ることにして会社に向かった。  
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