僕の白い天使-追憶-

reminiscence-回想-

鳴き声を頼りにその場所へ向かうと…

かっつは家の近くの狭い路地の端っこに静かに横たわっていた
不幸中の幸いか､さほど外傷はなく綺麗なままで…　

既に体は硬直し､冷え切っていた面から､死んでからしばらく経っていたのであろう…

しかし確かに声は聞こえた
空耳なんかじゃない
確かにｱｲﾂの声がした

今思うとかっつは最後の力を振り絞ってｵﾚに居場所を伝えたかったのかもしれない…