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ミ,,゚Д゚彡「運命を変えてしまったか……」
雨降りの車道、流れているのは雨露のみではない。赤く染まったコンクリートは、その車内から。しかし、全ての流れは止まったまま、ただ時間は過ぎる。
川 ゚ -゚)「変わったとしても、運命は運命だろ?」
ミ,,゚Д゚彡「仮の、だがな。だがしかし……例え駆け出しとは言え、神ともなればミスは許されない。彼にも罰は下る」
トラックにめり込み大破した車からは、泣き叫ぶ子供の声がする。それは段々弱く、そして今にも消え入りそうに、しかしそれでも響き続ける。
辺りを見渡せど、人はそれに見向きもしない。いや、見向きもしないでは間違いか。
……確かに全てが止まっている。その中で、一人の少年が泣いている。
川 ゚ -゚)「これが彼の意思ならば、未来に運命を託そう。私はここで一回死ぬよ、フッサール、デミタス」
その少年の上には、背中に羽、頭に光輪を携えた人間が二人……いや、言うなれば天使だ、天使がいる。
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