COUNT01 色鉛筆と黒い羽

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(゚ー゚ 兀「ブーンの顔描いたぞ」 (;^ω^)「あ、ありがとね」  ……そう言って無邪気に見せてくれるのだが、あまりに似ていなさすぎて幾度となく幾度も吹いて、感覚が麻痺してきた。しかし、可愛いものだな、こういう子供の笑顔というのは。  恐らく余談だが、それから気になったのは、何枚も書かれた落書きから僕の描かれているページには、横に黒い羽を持った人間と白い羽を持った人間がちょろちょろ登場してしまっていること。  ……で、この黒い羽の人間が悪い奴なのか? (゚ー゚ 兀「えっと、これがマリントンで、こっちがレイラ」 (;^ω^)「同じ顔してるからわからん……で、さっきから出てくるレイラって誰?」 (゚、゚ 兀「レイラ」  そう言って、またれーはツンを指差す。よっぽどレイラとか言う奴がツンに似ているのか、ツンをレイラだと思い込んでしまっているのか……幼い子は何を考えているのかよくわからない。
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