COUNT01 色鉛筆と黒い羽

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(゚、゚ 兀「おいで、しぃ!」  彼女がその六芒星の中心に指を当て叫ぶと、そこから描かれた魔法陣の線をなぞるように光が流れた。  そして、次の瞬間、 (*゚ー゚)「あら、久しぶりね」  ……ちっこい何かを召喚した。  一見すると、くりくりした赤い目の、掌サイズの人間である。ただ一概に人間とは言えない。明らかに指がないのだ。勿論服も来ていない、どこぞのデフォルメフィギュアのような、そんな感じの見た目である。 (;^ω^)「何コレ?」 (゚、゚ 兀「しぃだ」 ξ゚⊿゚)ξ「可愛い! ねぇねぇ、なんて生き物?」  ツンに言葉に反応して、それはくすりと笑い、 (*゚ー゚)「私達のような生物は総称で自立思考型守護者と呼ばれているわね」  高めの、見た目通りかわいらしい声でそう答えた。
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