COUNT01 色鉛筆と黒い羽

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( ´∀`)「今日も内藤は遅刻……っと」  席を二つ空け、ほぼ全員揃った教室、鳴り響くチャイムの音。 (;^ω^)「遅刻じゃないです! ……って、畜生!」  僕はそれとほぼ同時に廊下を駆け抜け、ヘッドスライディングでもするかの如く、扉に頭から突っ込む。しかし、勿論それは閉まっているので、そこで完全に勢いは止まる。  ……無念、チャイムの音は消えてゆく。 ( ´∀`)「開いてたらセーフだったのにねぇ」 (;^ω^)「くっ……またしてやられたか!」 ( ´∀`)「じゃなくて、もっと時間にゆとりを持ってきやがれ!」  僕の頭に制裁が下る。こんな時代に、容赦なく頭を殴る先生とは珍しい。  この件については後で指導があるとして……まあ慣れてきたから特に問題はないのだが……僕は自分の席につく。
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