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そして始まった始業式-…
プリシラ「(赤くなった額を摩りながら)えぇっと…これより、一学期始業式を始めます。…まずは、リムト学園長のお話」
テレサ「さて…っと、」
イレーネ「おいテレサ、何堂々と鞄を背負っている」
テレサ「見て分からないか?帰るんだよ女子寮に」
イレーネ「そんなもの最初っから分かっている。…にしても、もう少し頭を使って行動出来んのかお前は…」
テレサ「こういうのはな、隠れてこそこそとやるより堂々としてた方が意外と分からないもんなんだよ」
イレーネ「…単なる屁理屈だな」
テレサ「何とでも言え。…とにかく、私は帰るからな!」
イレーネ「…まったく、困った奴だ…」
ヒュアッ
テレサ「な…っ!?」
イレーネ「!?」
ガラテア「そう簡単に、帰す訳にもいかないんだよな…会長?」
テレサ「二学年のガラテアか…ちっ、厄介な奴に見付かってしまった…」
ガラテア「何でもかんでもやりたい放題な会長とは聞いていたが…まさかここまでとはな、正直驚いた。…規則を破った生徒の末路を、知らぬ訳でもあるまい?」
テレサ「ああ、知っているよ。学園からの粛清…違うか?」
ガラテア「知っていてもなお、会長はこの場から逃げようと考えている…それは何故だ?」
テレサ「別に深い意味はないさ…ひどく単純で、わかりやすい理由だ」
シャラン
イレーネ「!?…テレサ、何をするつもりだ…?」
ガラテア「大剣など構えて…私の首でも落とす気か?」
テレサ「いくらなんでも、私だってそこまで馬鹿じゃないさ」
言い終わるやいなや、テレサは目にも留まらぬ速さでガラテアとの間合いを詰め、そして…
ヒュンッ
パキィッ
何かが壊れる音がした。
テレサ「学園美女No.2ガラテア、今日は純白か…意外に乙女なんだなw」
ガラテア「…っ!?」
イレーネ「なっ…!?」
テレサが大剣で破壊したそれは…
ひだスカートのチャック…
ガラテアの。
テレサ「ご馳走さま♪」
言うとテレサは目にも留まらぬ速さで入場口より姿を消した。
ガラテア「(スカートが擦れないよう押さえながら)…こんな屈辱は初めてだよ…」
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