232人が本棚に入れています
本棚に追加
テレサの気まぐれで始まったお花見は、開始から既に8時間が経過していた。
辺りも暗くなってきた、ちょうどその頃ー…
タバサ「…っはぁ、はぁ、はぁ…此処まで来ればもう………っ!?」
タバサの目の前には高々とそびえ立つ崖…つまり行き止まり。
タバサ「そんな…っ、これではいくら距離を置いて時間を稼いでもいずれ捕まってしまう………ヘレン、ここは一先ず隠れて…」
しーん…(後ろを振り向くが誰もおらず)
タバサ「ま、まさか…っ」
タバサの不安的中。
ミリアに追い付かれ、見事に羽交い締めにされているヘレン。
ミリア「さぁ、へれぇーん…♪これ飲んでぇ、一緒に楽しもうではないかー…♪そうだなぁ、何して遊ぶぅ?大剣で斬りあっちゃうぅ?ひっく」
ヘレン「それ、死ぬ死ぬ絶対死ぬーーー!!」
ミリア「じゃあぁ、鬼ごっこしよっかぁー?わたしが鬼でぇー…捕まったら罰げぇぇむー♪」
ヘレン「絶対不利!しかも罰ゲームって何!?嫌だ嫌だ死にたくねぇよぉぉおっ!!」
ミリア「どぉするぅー?うふふふ………っ!?」
ヒュンッ(幻影発動)
先程までミリアの居た所に、誰かが投げたであろう大剣が突き刺さる。
オフィーリア「あら、避けられちゃった」
ヘレン「お、オフィーリア…」
ミリア「おふぃー…りあ………?」
ミリアの中で過去の記憶が甦る。
オフィーリアと過ごした地獄のような日々(だけ)が…
ミリア「うわぁぁぁあっ!!オフィーリア!?(←酔いが覚めた)」
オフィーリア「何よその反応、失礼ねぇー。せっかく、遊びに来てあげたのに…♪」
ミリア「丁重にお断りさせて頂きますっ!」
ヒュンッ(幻影発動)
ミリア敵前逃亡
オフィーリア「なになにぃ?もしかしてあたしが鬼ぃ?うふふ、ミリアってばよく分かってるじゃなぁーい…♪追われるのは好きじゃないの、追うのが好きなのよ、あたし!!」
ダッ(猛スピードでミリアを追う)
ヘレン「助かった…のかな?」
.
.
.
最初のコメントを投稿しよう!