自分の存在

5/8
前へ
/28ページ
次へ
「今日は何があった?」 「特に大きなモノは何も…細かいのが幾つか」 「わかった。…オイ、テツ。煙草は外で吸え。」 部屋の端で煙草を口にくわえていたヤツに、外へ行くように促す。 テツは素直に外に出た。 「すんません、今度俺から注意するんで。」 「いや、お前が謝る必要はねえよ。」 オレは、煙草の匂いは嫌いじゃない。 だから、別にメンバーの喫煙には口を挟まない。 でも、オレは煙草は吸わない。 まだ吸うつもりもない。 自分の躯には、煙草なんてまだ早いと思っているからだ。 酒も煙草と同様。 ヤクなんてのはもってのほかだと思う。
/28ページ

最初のコメントを投稿しよう!

205人が本棚に入れています
本棚に追加