愛犬

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俺の愛犬が死んだのは小学校を卒業する頃だった。俺は愛犬のハチが大好きだったから、死んだ時はすごく悲しくて…寂しくて…。 それから月日は流れ、俺は実家を離れて一人暮らしをしている。ハチのことを忘れたわけじゃなかったが、折角ペットを飼える部屋に住んだのだから、ペットを飼いたいと思い始めていた。 『いらっしゃいませ。宜しければ抱っこしてみますか?』 『えっ!いいんですか!?』 俺は最近とあるペットショップに通いつめていた。そこで一匹の仔犬と目が合ってしまい、一目惚れしてしまったのだ。 『くぅん…』 愛らしいとはこのことをいうのだろうか。俺の腕の中でおとなしく抱かれ、見つめてくる。理性なんて吹っ飛んでしまいそうになる。 『~っ!買います!!』 『お買い上げありがとうございまーす。』 俺はそこでペット用品一式を買い、帰宅した。もしかしたら、この日のためにバイトをしていたのかもしれない…。 『ほぉら。今日からここがお前の家だぞ~。』 こうして仔犬との生活が始まった。
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