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『ワン!』
その名を呟くと、ポチが吠えた。やはり、ここにいるのだろうか…。
それから数日が経った。ポチは相変わらず何かを見つめるような仕草をしている時があった。
そんなある日、いつものように散歩をしていると一台の車がこちらに向かってきていた。
『!?』
運転席を見ると、居眠りをしていた。このままじゃぶつかる!だが、細い道で逃げ場もなかった。
『ワン!!』
ポチが車に向って吠えると、何かが車にぶつかったような音がした。運転手はびっくりして目を覚まし、慌ててハンドルを切った。
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