愛犬

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車は俺の左前方にあった電信柱に衝突した。 『くぅん…』 『ポチ?』 ポチが見ている方に目をやると、そこにはこの世にいるはずのないハチがいた。 『‥ハ…チ‥?』 ハチはこちらを見て、安堵しているように見えた。 『…あっ!』 ハチは光りに包まれながら、姿を消した。 それ以来ハチの姿を見ることはなかったし、ポチが何かを見つめるような仕草をしていることもなくなった。 ハチは今頃天国で幸せにやっていると、俺は信じている…。
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