誘惑と後悔

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ずっと考えていた。 とも先輩が私の異変に気付いた。 『何をそんなにさっきから、考えているの?』 私ってそんなに顔にでるのかな… でも、とも先輩にはバレ②だし。 『いや別に…』 話すべきか話すないべきか… でも、このまま話が進んでしまってもいけないし。 言うしかない。 嘘はついてられないし。 『実はね、前に一緒に遊びに行った男の子達覚えてる?』 とも先輩は少し不機嫌そうな顔をしてた。 『あー何で?』 『私ね、その中の仲良い人がいるのね。』 更に不機嫌そうな顔になってきてる。 『うん。』 これ以上言うべきか迷う。 『その人に告白された。それで正直悩んでる。』 こうしか言いようがなかった。 実際私は心の中では思ってたけど、言ってはないから、先にまさから言われたから、間違えはないはず。 『それで、何で悩むわけ?そいつの事好きになったの?』 私はそんなストレートに言われたから、戸惑ってしまった。 心臓がかなりバク②してる。 『好きと言うか、気になる…』 さすがに、とも先輩がキレた。 『はぁ、なんそれ意味が分からない。気になるとかありえなくない?俺、結婚しようって言ったばっかりだよ。それが、まだ早いから決心がつかないとかなら分かるけど、他に気になる人が出来たとかありえないだろう。だから俺はあの時、遊びに行かせるの嫌だったんだ。こんな事になるかもしれないって思ったから。でも、由華は大丈夫って言ったから、信用してたのに。信じられないよ。』 そうだよね… 私が悪いのは確だし、でもこうなるなんて、思っても見なかった現実だし。 『でもまだ、正直考えてるの。このまま、ともと結婚して絶対幸せになると思う。こんなにずっと大事にされてたし、お互いの嫌な所だって好きになれたし。私も自分でも正直よく分からないの。今の私にとって、人生の分かれ道だから、よく考えたいの。』 とも先輩はイラ②する怒り、ショックの悲しみを抑えきれないでいた。 『俺は由華の事ずっと見てきた。そりゃ4年半も居れば、浮気の一つ二つなんて許せる自信がある。それだけ俺にとっては、由華が必要だし、由華だって俺が必要だと思う。そんな簡単なものじゃないと信じてるよ俺は。』 『もう一回言う、俺と本当に結婚してくれ。絶対俺が由華を幸せにして見せるし、俺と結婚した事後悔させないから。』
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