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実は、あの後、私とまさは少しぐらいたって、付き合う事になりました。
でも…
そんな短い時間の中で人の事信用するのは甘いねって気付きました。
最初の頃はすごくよかったんだよ。
夏だったから、一緒に祭りに行くためにって、浴衣を買ってくれて。
私が赤色が好きだからって。
赤色の浴衣に、黄色の帯、黄色のひもの下駄とかセットでね…
でもやっぱり若かったからね、私に隠れて他の女の子と連絡取ってて、それが原因で破局。
その頃はとも先輩も寂しかったからって、友達に紹介してもらって、彼女できてたんだって。
今思えばお互い様なんだけど…
やっぱり悲しい現実だよね…
それから、何ヵ月かたって、昔って言うか、2年前から知ってた男の子と連絡とれて、懐かしいね何て話してて、その男の子は横浜に仕事で行ってて、こっちに親に内緒で、仕事辞めて帰ってくるらしくて、少しの間私の家に居候させてくれって。
私も何も考えてなかったから、少しならって条件であげたら最後私の人生が狂ったね…
その話はまたあとで…
それで、とも先輩も私と別れたあとの彼女とは別れたんだって。
でも飲み屋で知り合った女の子に反対にはまられちゃって、付き合う事になったらしい…
そんな、ある日だった急に電話かかってきたんだよね…
『もし②俺だけど。久しぶり。』
『久しぶり元気?』
凄く久々に聞けた声に何か顔がポっとなった。
私の声聞きたくなったんかなとか、またやり直そうとかの電話なのかなとか、一人でワク②してた私。
『今日は話があって電話したんだよね。』
なんだろう…
ワク②しちゃう。
『俺、結婚する事が決まったんだよね。新しい彼女に子供ができて、完璧俺の子供なんだ。だから、もう由華と二度と連絡する事ないから、携帯の番号も変えるから。たぶん会う事もないから。じゃあ。』
私は時が止まったように感じた。
夢だよね。
嘘だよね。
ありえないよね。
とも先輩が結婚する。
それも別な女の人と…
私は頭が回らなかった。
でも、私は今彼女ではない。
もう他の人の彼氏だし、他の人の大事な人なんだよね。
止める事なんてできない。
もう、決まった事だし、何よりも新しい彼女のお腹の中にはとも先輩の子供がやどって、産まれて来ようとしてる。
私はそんな嫌な奴ではない。
自分ではそう思ってる。
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