入学式

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とりあえず、俺が気合いをいれ直してると… パタパタパタ… 『里緒さん、おはようございます』 『里緒さぁん、おはようございます』 『カリンちゃん、モモちゃん、おはよう』ニッコリ カリン、モモ『キャー…!!』 『…』 うん?キャーって? 俺の聞きまちがえか? うん、聞きまちがえておこう… 『里緒さん…』 『キャー…』 聞きまちがえじゃなぁないね… 俺とムツはクラス分けの掲示板に向かって歩きながら、 『ムツさん…ちょぉーっとお聞きしたいんですが…』 『何ぃ?』 『ムツさんに、挨拶して叫んでいる方々は…?』 『…あぁ、ファンクラブの人じゃない?でも、カリンちゃんとモモちゃんは、親衛隊とかって言ってたなぁ。』 親衛隊…ってなんすか? って聞こうと思ったら、 ムツは掲示板を指差し、ちょっと興奮しながら 『カンナちゃん、同じクラスだよ!ルームメイトだし、また一つ頼んだよ☆』 味方が同じクラスもあって俺は 『おっマジで!助かったぁ~』 っとほっとしていたら 『あっ桜さんも一緒のクラスだょ、よかったねー…あっ…』 『里緒さん、おはよう。今年もよろしくね。そちらの方は?』 予告なしの桜登場に俺は固まったまま…それを察したムツは俺の変わりに答えてくれた 『桜さん、今年入学した紅カンナちゃんです。私の幼馴染みなんですよ』 『カンナさん、よろしくね』 差し出された、白雪みたいなキレイな手…俺もさしだして『こちらこそ、よろし…』 キーンコーン… 『始業のベルですね』 『行きますか』 固まった俺を残したまま、桜とムツは話しながら進みはじめた… ちょっとひどくね…(涙) まっいっか…
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