「序章」―前世の出会い―

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来るなと言われて潔く引く奴は馬鹿だ。 俺は近づき続ける、そして夢は怯えて後ろへ去っていく。 そして俺はその瞬間、何を思ったかある言葉を言った。 「夢…………避けるな、近づけ………一歩でも良い………俺は待っているからな…………」 夢は俯いている。 言った後で俺はハッとした、何を言ってるんだろう。俺は後退りと苦笑いをしながら訂正する。 否、しようとした。 「夢、済まん 今のは聞き流してく…………れ………」 夢は俯いたままで俺に一歩近づいた。
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