第一章☆逢

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「マジかよ…。」   窓の外を見てポツリと少年が呟いた。         彼の名は市川 翔(いちかわ かける)。   翔は言わずと知れた女ッタラシ。     女をとっかえひっかえ弄んで……つまり最低な男だ。       翔の人生観が変わったのはある女に出逢ってから…。         「ケータイは先生に取られるし、カナちゃんからは振られるし~。もう散々。;」   翔は窓の外を見てぶつぶつと文句を言っている。   「しかも雨だし…。」   そう。今日は朝から雨だ。 梅雨入りしたばかりだし仕方かない。
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