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夜の12時をまわり、部屋の壁の向こうから、いつもの…男女の愛を深める行為を思わせるせわしない声が聞こえてくる。
壁一枚を隔てているとはいえ、その呼吸からは二人の様子が容易に想像できた。
そんな中でも虹架君は気付かないのだろうか、真剣に…楽しそうに小説をよんでいる…。
天パが見つめ続ける画面の向こう…そこまで彼を引き付ける小説とは…!?こっそり彼の後ろから覗いてみるとしよう
…
…!!
………
内容は…伏せておこう。
ネタバレになるといけない。
ただし、言えるのは
この小説が、どのカテゴリにも
属さない、という事。
ファンタジーのようで
歴史を踏んでいたり
男女の恋愛かと思えば
オカルトな絵本っぽい画像
叙情的な詩も登場するし
文学にまで手を伸ばしていたり…。
1000ページに渡る超巨編。読む者に感動を与え、興奮が冷めない!文章は整えられていて なんて読みやすいのだろう! 時折見せるジョークにもセンスが見られた。飽きない語り口調、先を予想させない展開、その他 色んな要素が、彼の心を奪っていた。
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