妄想

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そしたら、いつか、豚が保険金目当てに母を殺しに来るじゃん。 そんでもって、こういう場合、絶対間違って俺を刺すんだよ…。まいっちゃうよ。 そんでもって実は、俺が豚の本当の兄なんだよ…。豚は真っ赤な包丁握った手をプルプルさせながら、その場にひざまずくわけ。 「ブヒー」 …泣きじゃくる弟。 もう、それこそわんわん泣いてる。近所にしてみれば、ブヒブヒブヒブヒ、いい迷惑だよ。まぁ、とにかく鳴いて…あっ、泣いてるわけなんですよ。そこんとこよろしくお願いします。僕ですか?僕は元気です。
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