夜行列車

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駅に着くと同級生が何人かいた。(こいつらも大阪行くんかの?)ケイはベンチに座り時計に目をやる、まだ8時だった。10時20分発の列車に乗るため急いで家を出てきたが1人待つには少し早過ぎたみたいだ。 (もう少しマジメに学校行ったらよかったかの~)誰の見送りも無いケイ、溜め息をつきながらボーっとしていると、 『オイ❗❗』 急に怒声が聞こえた。 ビクッとして声の方を見る! そこには、隣の中学の亀が居た、亀とは小学校からの喧嘩相手でデカくてアホのジャイアンみたいな奴だった。 『何じゃ?見送りなんか頼んどらんで』 こいつはホンマに暇人やの~そう思いながら上着を脱ぎ始める。 『ダボが、何でおどれの見送りなんかするかい。大阪行ってもワシを忘れんように、挨拶しにきたんじゃ❗』 最後の方は叫びながらケイ目掛けて突っ込んでくる。互いに右の拳を一閃❗2人とも崩れ落ちる。座り込みながらケイが 『オウ、ドン亀!お前はどないすんじゃ?』 寝転んだままの亀が、空を見ながら答える 『ワシは、親父の跡継ぎやから高校行って勉強じゃ!』 その言葉を聞いて、ケイは笑いがこみ上げてきた『ハァ~、お前が勉強やと?似合わんの~』
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