夜行列車

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しばらくすると列車の音が聞こえ、段々近くなってホームに入ってきた。 『はぁ~…』 いよいよか、少し震える手で鞄を取り乗り込もうとするケイ。 『オイ❗』 呼ばれて振り返ると亀が立ち上がって 『ワレ大阪行って、どないするんじゃ?』 何やこいつは、お前に関係ないがなと思ったケイが喋ろうとすると、亀が間髪入れずに 『半端モンのワレが何すんか知らんけど、せいぜい気張れや❗』 ムッとして何か言い返そうと思ったが止めた、こいつなりに励ましてくれたんだろうと思う。
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