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漆黒の髪に
一瞬赤く見えた茶色い目
白い肌
低すぎず高すぎず
この学園の奴等が
放っとかないタイプだなぁ。
『海馬 荒獅(カイバ アラシ)です。よろしく』
そういってニッコリと微笑む海馬。
その瞬間教室がざわついた
『ヤベカワィィ』だの『ヤりてぇ』とか...鬱。
『席は...明石の隣だな...』
『明石羨ましー』
当たり前ながらヤジが飛ぶ。
「変わってもいいけど」
そう俺が言うとクラスの大半の奴が勢いよく手をあげ自己主張を始めた。
『静かに!!明石も勝手なことを言わないように!!』
誰のせいだよ先公...
「はいはい」
ああ俺の見放しのいい窓側二列目一番後ろ生活よさらば。
見放しの良かった隣には暫く来客が絶えないかと思うと
梅雨時の憂鬱な気持ちを一層よどませた。
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