第9章 パラウィン始動 後編

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あたしがはっきりとそう言うと、彩乃は少し驚いてあたしを見つめていると、そこに匠と系斗がゆっくりと現れた。 「彩乃も、前は匠のこと、好きだって言ったでしょ?」 「う…うん」 「あたしたち、好みが似てるのかもね。匠も、系斗も。あの2人はかけがえのない存在。そうでしょ?」 あたしが微笑んで言うと、彩乃も笑って頷いた。 「そうね。私たちの愛した男2人は、2人とも危険で、ある意味有名で、でも」 2人でまた顔を見合わせた。 「世界一強い!!」 あたしたちは、声を上げて笑いあった。 「待たせてすみません。帰りましょう、彩乃」 系斗は穏やかに微笑んで彩乃の腰に腕を回すと、彩乃は嬉しそうに系斗を見上げた。
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