第9章 パラウィン始動 後編

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* あたしは、ジミーとアンジェと、他にもボディーボードの仲間も何人かいて、日曜の海に出かけていた。 南東の緩い風。 波はやや高め。 台風が近づいているのかもしれない。 ジミーとアンジェは最近、すごく仲がいい。 ジミーみたいな甘えん坊には、アンジェみたいなしっかり者のほうが似合うと思う。 まぁ、徐々にうまくいってくれたら、あたしも嬉しい。 ジミーとアンジェが楽しそうに笑って話しながら、あたしの前を歩いていく。あたしはボードを抱えて、海沿いを歩いていた。そこに、 「瑠生!!」 と叫ぶ声が聞こえてきて、振り向いてみた。そこには彩乃と系斗が歩いていて、彩乃があたしに駆け寄ってきた。
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