第9章 パラウィン始動 後編

4/20
前へ
/912ページ
次へ
「アンジェも暇だって言うから、誘ったんだ。時間はまだあるし」 「楽しみ!私は家事手伝いとかバイトばっかだし、匠さんのとこで手伝わせてもらえたら嬉しいわ!おじいちゃんのお店から離れちゃったのは寂しいけどね」 アンジェがそう言うと、あたしはため息をついた。 「あたし、聞いてないんだけど。あのおっさん…」 ボソッと言うと、彩乃は苦笑いになった。 「おっさん…って…瑠生」 すると、駐車場にクルマが止まる音がして、あたしたちは駐車場を見た。アンジェは微笑んであたしの肘を突っつくと、 「瑠生のとこには、直接言いに来たのね」 と耳元で呟くと、あたしは嬉しくなって、駐車場に止まった車を見つめていた。 その車の運転席のドアが開くと、匠がゆっくりと降りてきた。 カッコいい…!!
/912ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1283人が本棚に入れています
本棚に追加