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「匠…ありがと」
小さい声であたしが言うと、匠はあたしを見て穏やかに微笑み、
「お前が切れたら店が壊れるからな」
と言うと、あたしは思い切り匠の足を踏んだ。そこに、かつての依頼人だったジェイソンがやってきて、あたしの肩に手を置いた。
「やぁ、瑠生。楽しんでる?」
「ジェイソン!」
「みんな、揃ってるね。今日はセッションするのかい?」
「今日はないわ。あくまで客よ。あ、探偵の仕事は一旦やめるの。その代わりガードとか警備みたいな仕事始めるから、何かあったらよろしくね」
あたしはそう言いながら、名刺を探してポケットを漁っていると、系斗が立ち上がり、名刺をジェイソンに渡した。
「社長は匠ですが、私も代表者の1人でやりますので、何かあれば私までご連絡ください」
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