第9章 パラウィン始動 後編

9/20
前へ
/912ページ
次へ
系斗が名刺をジェイソンに渡すと、ジェイソンは微笑み名刺を受け取って系斗を見つめた。 「あなたは、系斗さんでしたね。やはり、あなたもいつも瑠生のそばにいるんですね」 ジェイソンが言うと、あたしはジェイソンを見上げて、 「わけわかんないこと言ってないでよね、ジェイ」 と言うと、ジェイソンはあたしを見て肩を抱き寄せた。 「俺の気持ちは変わってないからな、瑠生。系斗さんや匠さんに泣かされたら、俺のとこに来いよ」 ジェイソンが言うと、匠と系斗は同時にギロリとジェイソンを睨みつけた。 「さ、殺気だってるぅぅ」 アンジェが怯えて言うと、ジミーも何度も大きく頷いていた。 「ジェイ。そんなことより、ここの店員の態度悪すぎ。今、彩乃が言いに行ってくれてるけど、ほら、ここ見て。赤ワインこぼされたのよ」
/912ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1283人が本棚に入れています
本棚に追加