第9章 パラウィン始動 後編

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彩乃が厳しく言うと、そこにジェイソンがあたしの肩を抱いて、 「しかもこの人は、わたしの大事なお客様です。VIP扱いしてください。彼女はライブのメンバーでもあるんです!」 と言うと、そこにいるスタッフみんなが一斉にあたしに向かって深くお辞儀した。 「権限使い過ぎ。そこまで怒ってないんだけど」 「これくらいアピールしとかないとね。だから、また今度デートしよう」 「しないわよ」 あたしはにっこりと笑って返事をした。すると、そこに後ろから、 「瑠生。遅いぞ」 「彩乃。席に戻りましょう。彩乃の頼んだシチュー届きましたよ」 と2人が交互に言うと、あたしと彩乃は同時に振り向いて2人を見つめた。
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