第9章 パラウィン始動 後編

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* あたしと彩乃は、店の駐車場で隣同士の車の助手席のドアの前で、匠と系斗を待っている。 ジミーとアンジェは先に帰って行った。 「ねぇ、瑠生」 「うん?」 彩乃が腕を組んで話しかけてくると、あたしは横を向いて彩乃を見つめた。 「系斗は、まだ、あんたのこと好きみたいよ」 「え?」 「…でも、いいの。分かってるから。私はわかってて、系斗と一緒にいるの」 「彩乃…」 「私は、瑠生が羨ましいわ」 言葉が、浮かばなかった。 それって、まだ、系斗があたしのこと、好きってこと? ドキドキ、胸が高鳴っている。
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