1281人が本棚に入れています
本棚に追加
あたしがはっきりとそう言うと、彩乃は少し驚いてあたしを見つめていると、そこに匠と系斗がゆっくりと現れた。
「彩乃も、前は匠のこと、好きだって言ったでしょ?」
「う…うん」
「あたしたち、好みが似てるのかもね。匠も、系斗も。あの2人はかけがえのない存在。そうでしょ?」
あたしが微笑んで言うと、彩乃も笑って頷いた。
「そうね。私たちの愛した男2人は、2人とも危険で、ある意味有名で、でも」
2人でまた顔を見合わせた。
「世界一強い!!」
あたしたちは、声を上げて笑いあった。
「待たせてすみません。帰りましょう、彩乃」
系斗は穏やかに微笑んで彩乃の腰に腕を回すと、彩乃は嬉しそうに系斗を見上げた。
最初のコメントを投稿しよう!