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「・・・なる、ほど・・・ね。そういう、こと・・・」
彼女はなんだか1人で納得したようにつぶやいた。
「・・・どういうことだ?」
「あんた・・・はめられたんだ」
「はめられたって?・・・いったいどういう・・・・・・っ?!」
言おうとした言葉は彼女がロッカーから這い出したことによって途切れる。
彼女ではない・・・彼、だ。
身体を包んでいた薄い布は地面に落ち、彼の性別を示すものが現れていた。
そして彼の全身には裂傷や火傷の跡が無数にきざまれている。
肉が削ぎ落ちたそうな身体に裕二は思わず顔を逸らす。
「気持ちワルイ?」
彼は裕二の方に手を伸ばし、顔の後ろに手を伸ばしたかと思うと、思い切り顔を引き寄せた。
唇が重なる。
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