ちょうちょと雑草

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しばらくたち…… 私の視線に気がついたのか、ちょうが私へと話かけた。 『ねぇ…雑草さん、 私の話を聞いてくれる?』 そう…羽はおろか、花さえも咲いていない。 私は雑草……。 『なんですか? 美しいちょうちょさん』 私はそう答えた。 しばらく沈黙した後…… ちょうちょは、再び口をひらいた。 『私の変わりに、やってもらいたい事があるんです』 『やってもらいたい事……なんですか? 雑草の私に出来る事でしょうか?』
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