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『ちょっと待ってください!
あなたもさっき言ったように……私は雑草。
その子を喜ばせる事なんて、私には出来ません』
私がそう言うと、
ちょうちょは少し驚いた顔をした後
納得したというようにクスリと少し笑い言いました。
『あなたは自分が見えていないのかしら?
だから、あなたのその蕾は固く閉じたまま、開く事をしないのじゃない?』
『私に蕾がっ!?』
私はあわてました。
そんな私を残しちょうちょは
風にのりフワフワと飛び立ちました。
『あなたなら出来るわ』
そう言葉を残して。
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