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いつもの帰り道で見つけた
小鳥の抜け殻を
その日は何となく
手に取ったりする
用事がなかったからか
なんとなく見栄をはったのか
始まりは忘れたけど
なぜか涙が出るんだ
昨日まで…ついさっきまで…
自由に空を翔けたはずなのに
今は抜け殻…飛ぶことどころか
食べる事も、見る事も、感じる事も…
だけど想いは何処かにあるんだ
そう思い僕は
地球(ホシ)に宿した。
いつもの夕方に
いつもの口笛
いつもの靴音
いつもの手拍子
それはいつもの…
当たり前の…
君の音だけど…
僕は思った
あの鳥のように
聞こえなくなるとしたら
感じなくなるとしたら
それはとても
かけがえないのない
失いたくないモノになるでしょう
だから僕は刻む
今一秒を
それはどこかにあった
一生懸命に
生きろってコト
なんだそうなんだ
結局そうなんだ
だから言わないでおこう
いつもの夕方の帰り道
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