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ケン『はぁはぁ…』
息を切らしながら走り続けた
そして孝志が叫んだ
タカシ『ふざけんなぁー!』
すこし後ろにいた暁菜が
耳を塞ぎながらうるせえよ
と言った
ケン『どうしたんだよ?』
タカシ『俺ら…帰れないかも知れな い』
アキナ『孝志どういうこと?』
タカシ『反響するから果てがあるのはわかった。けど普通…叫んで反響するのはオカシイ…』
ケン『反響するで考えられるのは…お風呂や部屋など密閉された空間…』
タカシ『ここオカシイんだ…果てはあった……けどここ…歪んでないか?球体の側面みたいに丸くなってる…』
ケン『それに硬い…球体の中に閉じ込められた!?』
アキナ『ちょっと待って!!あたしらは学校でかくれんぼしてただけじゃん!どうして閉じ込められなきゃいけないの??』
タカシ『分からないけど雪が居なくなってこんな事態になったんだ。雪を見つければなにか分かるかもしれない…』
健たちは落胆してその場に
しゃがみこんだ
孝志の頭の中の図では
なにか大きな球体の中に
俺たちが閉じ込められて
それを操る誰かがいるという
構図……
勘弁してくれよ…
こんな悪夢…夢だといってくれ
母さんがいつもみたいに
起こしてくれる…
ただの悪い夢だと
思いたかった…
だれか……
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