放課後の校庭 

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  放課後の校庭 無邪気に遊ぶ子供の姿   それを私は教室の窓から 覗いていた   アキナ『雪ぃ~校庭いくよ?』   ユキ『暁奈…ごめん今行く』   私は身支度を済ませ 急いで教室を出た   辺りが暗くなり始めた 夏とは言え日がまだ短い 私たちはかくれんぼを始めた   アキナ『何して遊ぶ?』   ユキ『かくれんぼ!!!』   ケン『鬼決めよ♪』   「「「ジャンケンポン」」」   一人の男の子が負けた   タカシ『健~100数えたらだぞ』   ケン『わかった』   ユキ『範囲はこの校庭だけだよ』   僕は数を数え始めた これがエンドレスかくれんぼ の始まりだなんて誰が 予想出来ただろう     終わらないかくれんぼ 泣いてもわめいても 終わらない エンドレス…   永遠と続くかくれんぼ 鬼は隠れた人を 見つけるまで帰れない   隠れた人は鬼が 見つけるまで帰れない   狭いはずの校庭が 永遠と続いてる――     さあ後戻りは出来ない 始まってしまったものは 止められない…    
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