奇襲

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「はぁ、はぁ、はぁ……」  10分位走っただろうか?  久しぶりに全力で走った為、肺が悲鳴を上げている。足はもうガクガクだ。  俺はゆっくりと立ち止まり一息つくと、恐る恐る後ろを振り返った。  そこにヤツの姿はない。どうやら追って来てはいないらしい。もしくは振り切ったのだろう。  俺は、腰を掛けるにはちょうどよさそうな岩を見つけ座り込んだ。  そして体の力を抜き、緊張した筋肉を休める。
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