奇襲

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「ふぅ……撒いたか。なんなんだあのデカい蟻は……それにここはどこなんだ?」  目の前には見覚えのない瓦礫の山。  街だったのだろうか?  住居が倒れ、見るも無惨な光景が広がっている。  いつの間にこんな世界になってしまったのだろう?自分が知らない間に戦争でも……?  いや、違う。  「そうか、これは夢なんだ」  そう無理矢理自分に言い聞かせる。  しばらく目を瞑りうつむいていると、首筋に痛みを感じた。  俺は恐る恐る首に手をやり、痛む所に触れてみる。 「──っ!?痛ってぇ!!」  鋭い痛みが俺に襲いかかった。  俺は、その痛みと引き換えに今いる世界が現実である事を悟った。
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