奇襲

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 身を小さくしながらそこに座っていると、何かの足音が聞こえてくる。  ……誰だ?  俺は物陰に身を隠しながら、それを確認する。顔を少しずつずらし、視界を広げていく。 「頼む…っ」  人間であってほしい。俺はそう切に願った。  しかしそこにいたのはヤツだった。  ヤツはキョロキョロと辺りを見回し、何かを探している。  ……マズイ逃げなきゃ。  俺は足音を立てない様にその場を離れた。
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