学校

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「殺人事件解いたんだって?」「すげぇなぁ!」「探偵事務所とか開いたりするの!?」「もしかしてもうやってたりするの?」「ってかどんな事件だったの?」おいおい、そんなに一辺に質問するな。俺は聖徳太子と違って聞き分ける能力なんてないぞ。「いや、とりあえず落ち着いてくれ。暇があったら説明するよ。」まぁ暇なんてできるわけがない。と思ってた俺はさらに甘かった。ミステリー好きな国語の教師である清葉が、わざわざ自習にして俺の事件の話を聞こうとか言い出しやがった。おかげで1時間喋りっぱなしだったぞ。その後も質問責めを受け、なんだか勉強をしないで学校が終わった感じになった。相当鬱だ。何しに学校にきたんだ俺は。
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