学校

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「神崎。真相を見つけてくれたんだな。七海もこれでよかったと思ってくれてるはずだぜ。」「どうだろうな…結果的には、俺は七海の計画を邪魔したわけだからな…それに、七海が計画を思い立ったのは俺が原因なんじゃないかなって思うんだ…」「えっ?何でだよ?」「事件の前日、七海は麗奈と俺の話をしたらしい。俺が解決した事件に関する話だ。七海の家には、ミステリーの本がいっぱいあった。多分、前から計画を練っていたんだろう。でも、警察が自殺を不審に思うか確信がなくて、実行しなかったんだと思うんだ。その時に、俺の事件の話を聞いた。俺は、心理的に考えるタイプだ。あの部屋を見れば、不審に思うはずだと考えたんだろう。だから、麗奈にあった次の日に計画を実行したんじゃないかな…俺が…原因なんだろうな…」考えたくなかった事だが、多分そうだ。俺は、間接的に人を殺したようなものだ…
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