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サクヤ サクヤ
コノハナサクヤ
貴女の歌は宙(そら)を突き抜け
咲くや咲くや木(こ)の花咲くや
闇に袖振り空(くう)を彩る
神に選ばれし舞姫巫女よ
貴女と血を分け 時を共に産まれし僕の
額に咲いたよ 炎の花
裂くや 朔や 紅(こ)の花咲くや
愛しい貴女の息が今
何処かで途絶えた・・・
僕に貴女の宿命と力を託し
鬼神姫巫女の力を託し
貴女無しで生きよと言うのか
貴女でセカイがいっぱいだった僕に
愛しい姉姫・・・
僕は何を憎み 何を許し 何にすがればいい
すべては額の炎の刻印に? 血の花に問えと?
朔や 咲くや 此の花 裂くや
貴女を真似て振る袖に
緋色の散華よ
いっそ
この喉を塞いで・・・
画像:弟「朔夜」
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