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「紙!?」
俺は聞き返す。
「そうなんだよ」
個室の中からトイレットペーパーの芯がカラカラと虚しい音を立てている。
どうやら、
友人Dが紙がない証拠に芯をまわして俺に証明しているらしい。
「用具室から出してくれよ」
と友人D。
「わかった」
俺は友人Dの言われるまま、
何のためらいもなく二個並んだ個室の横の用具室の取っ手に手をかけた。
ガタッ
と激しい音をたてて戸を開けた。
その時に、
中でモップらしき棒状のものが倒れる音も一緒にした。
トイレットペーパーは・・・
と目線を目の高さから下に下ろしていくと。
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